悲鳴窟

怪談その他

【実話怪談】ひとだまワープ

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タクシー運転手の戸塚さんが長距離の客を乗せた帰りに流山あたりの田圃道を走らせていると、不意に目の前をひとだまが横切ったのだという。

「街灯もないような道でしたから、そりゃもうはっきり見えましたよ。漫画なんかだと丸くて尾を引いてるようなかたちですけどねえ、わたしが見たのは白い炎の筋みたいなもんでした。それがスーッと目の前の道を横切ったもんで、あわてて急ブレーキを踏んだわけです」

直後、戸塚さんの意識は途切れる。
気づいた時にはなぜかつくば市にある某ファミリーレストランでハンバーグを食べていたのだという。

「ぜんぜん意味がわかりませんよ。ひとだま見たらワープさせられるなんて話、お客さん、聞いたことあります?」

というか、それは本当にひとだまだったのだろうか?