悲鳴窟

怪談その他

【実話怪談】ラーメン屋

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斎藤くんが新宿区の某所でたまたま見かけたラーメン屋に入って炒飯を注文した直後、店に置かれた漫画の単行本を開くとそこに、

チャーハンゲロまず

と書かれていて最低の気分になったが、更にその書き込みの下に別の筆跡で、

ゆうれいも出る

とあり、なんだそれ? と思った彼がカウンターのほうに目をやると、店主らしき男がちんたらと中華鍋を振るその奥に激怒した福禄寿のような老人が立ってこちらをものすごい表情で睨みつけていたので店を出るまで生きた心地がしなかった。

炒飯の味はまるで覚えていないそうだ。